このコーナーは競馬の世界で使われる独特の言葉を紹介します。
これを覚えればあなたも今日から競馬通かも？

キャンター
　日本語でいうと駈足。ギャロップ（全力疾走）直前の余裕のある走り方のこと。返し馬のときなどには，まずダクで馬の体をほぐし，徐々にキャンターに移行してゆきギャロップに至る。　　　　　

オケラ街道
　競馬場から最寄の駅に通じる道のこと。競馬で持ち金を使い果たした人たちが肩を落としてトボトボ歩くことから名づけられた。特に中山競馬場のオケラ街道が有名。

二走ボケ
　休養明けを好走し，二戦目は必勝態勢とと期待されていたにもかかわらず，予想外に凡走する馬がよく見られる。そうしたケースで，理由がよくわからない場合に使われる言い訳の一つ。　

銀行レース
　本命と対抗の二頭でほぼ１００％決まりと思われるレース。銀行に預けるのと同じくらい確実という意味。固いことから鉄板レースとも呼ばれる。でも，最近は銀行も破綻するので気を付けよう。

予後不良
　レース中の事故などで故障した馬が，治療しても再起できる見込みがないと判断され，安楽死（薬殺）処分となること。いたずらに馬を苦しめないようにとの配慮からだが，競馬ファンにとっては最も悲しいことである。

エビハラ
　競走馬に最も多く発生する職業病の一つで，正式には屈腱炎と言う。脚の骨の後ろ側にある屈腱が炎症をおこし，腫れてエビの腹のようになるため，俗にエビハラまたはエビと呼ばれる。

ＰＡT
　パーソナル･アクセス・ターミナルの略。ＰＴＡではない。ファミコンやパソコンやホームマスター（専用端末機）　を利用し，自宅にいながら馬券を購入できたり，オッズ，払い戻し，天候，馬場状態などの　情報が得られる在宅投票システム。　

タメ逃げ
　後続馬を数馬身以上大きく引き離して，貯金した状態で逃げ込みを図ることを指す。

馬っ気
　牡馬の発情のこと。レース直前に馬っ気が出ている馬は，まず好走しないと言われている。　

心情馬券
　勝ち負けの確率は度外視して，思い入れのある馬にがんばってほしいとの願いを込めて買う馬券のこと。応援馬券とも言う。